栽培ガイド

ジャムを作ろう!

ジャムを作ろう!

季節のフルーツを使って、ジャムを作りましょう。
無農薬や低農薬で育てた家庭菜園のイチゴやベリーを使えば、安心、安全!
保存料の入っていない、ピュアなジャムを楽しむことができます。


<園芸研究家・長岡求さんのジャムコレクション>
ブルーベリー・りんご・青梅・梨・かんきつ類など、さまざまなフルーツを使った、カラフルで風味豊かなジャム。珍しいところでは、ローゼルのジャムも!

梨・二十世紀の実とジャム
果肉も緻密でやわらかくジューシー。青梨系統の代表的な品種です。実は中位の大きさ。



柑橘・文旦の実とマーマレード
加工食品の原料としても用いられ、厚みのある皮や果肉を用いた砂糖漬け(ザボン漬け、文旦漬け)、マーマレード、ボンタンアメなどは有名です。



柑橘・ユズの実と柚子マーマレード
ユズの果汁は日本料理の調味料として、香味・酸味を加えるために用いられます。ユズジュースやユズ湯などにも利用されます。柚子の皮の薄切りと果汁を合わせ、それと同量の砂糖を加えて(生のまま)保存すれば韓国の柚子茶になります。



柑橘・甘夏の実とマーマレード
甘夏は夏みかんの枝変わり種。ビタミンCが豊富で、美容と健康に最適。さわやかな酸味と甘味が調和しています。



りんご(クッキングアップル)・ブラムリーの実とマーマレード
イギリスでは大変ポピュラーな品種でアップルソースやジャムなどのほか、いろいろな調理に用いられます。酸味がとても強く熱を加えると煮とろけ、深いコクがあります。また加熱後も香りが持続する特徴があります。



りんご:富士の実とジャム
「国光」と「デリシャス」の交配種で、甘味と酸味がほどよく、果汁が多くて食味がたいへん優れたりんごの代表的な品種です。



バレリーナツリー・メイポールの花と実とジャム
姫リンゴ。果皮は紫紅色、果肉の中まで赤い小玉のクラブアップルです。花も実も美しく、観賞用に人気です。また、花粉が多いので他のリンゴの受粉樹としてもよく植えられます。実は生食には適しませんが、ジャムやお料理に適しています。



青梅の実とジャム
梅の実を青いうちに収穫したもの。梅酒、梅干、梅ジャムなどに利用されます。ジャムにするとグリーンになり、きれいです。



ローゼルの花とジャム
主にハイビスカスティーの原料となる植物。特にアントシアニンやビタミンC、クエン酸を多く含み、その豊富な栄養価からも注目されています。花びらが落ちた後のガク片をジャムにします。



ブルーベリーの実とジャム
健康果樹。生食のほか、ジャム等の加工食品として人気です。ジャムにした場合は、視力改善効果は認められていません。




アントシアニンいっぱいの、マルベリー(桑)の実とジャム
写真は大実でたくさん実がつくララベリーという品種。1本で数キロ以上の実がつくので、たくさん収穫したい方にはおすすめです。酸味がないので、ジャムにするときはレモンを加えてください。




とろけるような桃・天津水蜜の実とジャム
「桃太郎」に登場するような実の形がかわいい桃です。果肉もピンク色なので、きれいな色のジャムができます。




幻の果樹・ポポーの実とジャム
アメリカではポピュラーな果樹、ポポー。甘みが強く風味もありおいしい果樹です。濃厚なカスタードクリームのような風味で、ジャムのほかアイスクリームにもおすすめ。




<きほんのジャムの作り方>

果実(や材料)を良く洗い、水けを切ります。大きいものはカットします。
かんきつ類は果汁を絞り、果実も加えてから、皮をごく薄くカットして果汁に加えます。
鍋に入れ、果実の重量の50%を目安に、砂糖を加えて煮詰めます。アクが浮いてきたらおたまなどですくい取ります。ある程度煮詰まってとろみが出てきたら完成です。
とろみが出ない品種は、ペクチンを加えるととろっとします。
酸味が足りない場合は、仕上げにレモン汁を加えて少し火を通します。
熱いうちに煮沸した保存容器(ガラス瓶など)に入れて蓋をし、冷めたら冷蔵庫で保管します。
砂糖の量を減らすとあっさりした風味になりますが、保存性は悪くなるので、早めに食べきるようにします。


<電子レンジで手軽にジャム作り>

電子レンジ可の大きめのボールを用意します。沸騰するとボールの中で量が膨らみますので、ふきこぼれを防ぐために、材料よりもかなり大きなボールを選ぶのがポイントです。
果実と砂糖を入れ、5~6分間レンジに入れます。
一度電子レンジから出してよくかき混ぜ、再び5~6分間レンジにかけて完成です。
電子レンジの機種、材料の品種や量により、ジャムができる時間が異なるので、様子を見ながら時間を調整してください。