アメリカ原産のブドウで、野生ブドウの中から選抜された最も古くからある品種の一つ。日本には明治初期に導入され主に涼しい冷涼地で栽培されています。生食もできますが、酸味が強いため一般には市場に出回ることはありません。果汁飲料の加工用品種としてとても優れており、加熱加工すると最高の芳香と味が楽しめます。市販のジュースなどでもおなじみのとても良い香りです。果皮は白みがかった濃紺色で美しく、非常に薄いため簡単にむけます。
タイプ:ブドウ科の耐寒性落葉樹(つる性)
植え時:真夏を除く周年(最適期は11月~3月中旬)
収穫:9月中旬
日照:日向むき
受粉樹:不要(自家結実性)
仕立て方:棚仕立て、垣根仕立て、棒仕立て
用途:庭植え、鉢植え(5号鉢以上)
栽培方法:
日当たり・水はけのよい場所が適しています。地植えの場合はなるべく深く穴を掘り、有機肥料を元肥えとして施して植え付けます。鉢植えの場合も同様になるべく深い鉢を選んで植えてください。植え付け後は3~5芽を残し、地際から30cmくらいのところで切戻し、支柱を立て、枝を誘引して止めつけます。仕立て方としてはまっすぐの棒に巻きつけるように上方に伸ばす棒仕立て、またはぶどう棚や垣根に誘引する仕立て方があります。鉢植えの場合はあんどん仕立てにすると良いでしょう。
肥料は3月と収穫後に速効性化成肥料を、11~12月に、緩効性有機肥料などを施します。
チッソ肥料が多すぎると葉ばかり茂って実がつきにくいのでご注意ください。
開花数日前の6月下旬に花房を整理します。開花終了後10~14日で摘房をして葉10枚あたり1花房にします。摘房後は込んでいる部分の果実を取り除く摘粒をします。少なめにしたほうが順調に生育します。
花後に結実した実には袋かけをして、病虫害や鳥害から守ります。
収穫期になったら熟した果房から順に収穫します。
剪定は12月~1月に、前年に伸びた新梢を2~3芽残して切り戻してください。
落ち葉や剪定枝などを根元に残すと病気の原因となりますので、清潔に保ってください。
お届けする苗は3.5号(直径10.5cm)ポット入りの苗です。樹高につきましては、お届け時期により多少前後することがあります。夏以降は徐々に葉が汚くなりますが、生育上は問題ありません。写真は成長・結実時のイメージです。