3.図面を描けば、未来が見えてくる面倒な、むずかしい、狭いから必要ない。と思えても、書き始めるとアイデアが次々と湧いてきて、きっと楽しくなります。ぜひ平面図をつくってください。マス目のある用紙を使い、ひと目盛が実際の10cmに該当する縮尺にすると、完成図面に基づいて作業する際に、計算いらずで便利です。将来、樹冠(木が枝を広げた幅)が5mになるギンヨウアカシアであれば、縦横おおよそ50目盛ずつ数えて、○を描けばよいのです。○の中心に ・ を打てば、そこが植える位置です。ここに植えようかなと、図面を書く前に考えていた場所だと、10年後、木の枝が建物に当たりませんか。剪定することを勘案しても、3mつまり30目盛は必要でしょう。とはいっても、マス目に「ここにアカシアを植えましょう」と記入するのはまだ先の作業です。

最初に、建物、パーキングスペース、すでに舗装してあるエリア、エアコン室外機、移植できない樹木など、現存するものを落とし込んでください。この段階で、コピーを数枚とっておきましょう。
さて、残った余地が、あなたの腕のふるいどころです。これからフレーミング(枠作り)というデザイン作業に入ります。
まず、あなたの決めたスタイル名を、タイトルとして余白に大きく記します。そして、ゴミ箱置き場、洗濯物干し位置、自転車置き場などの、生活する上で欠くことのできないものと、通路、舗装地、植栽地、花壇、ボーダー、生垣、シンボルツリーなどの主要なものから、直線あるいは曲線で、書き込んでいきます。ベランダでも、フレーミングは大切です。「スタイル」を常に意識して、何枚でもデザインしてみましょう。だんだん上手になります。
4.何も無い空間を確保する

モノを引き立てるためには、何も無い空間が必要です。2階建ての一軒家を想像してください。家の側面を隙間なく木が覆っているシーンと、ところどころに木があり、家が見え隠れするシーンでは、どちらが魅力的ですか。家も木々も美しく見えるのは、後者でしょう。
芝地や背の低いグラウンドカバー地、車がないときのパーキングスペースも、何も無い空間として有効です。
樹姿・草姿の美しい植物は、前方と両横に何も無い空間を残し、その植物の持てる観賞価値を最大限生かしましょう。写真は、小屋の前に植えられたコニファーのトピアリーが焦点となっている、チェルシーフラワーショーの作品です。
次回は、魅力ある植え込みに隠された、配植バランスの秘訣をお送りします。