『金森朝子の庭物語』 金森朝子プロフィールへ
Garden Diary −庭手帖− を作ってみませんか
一本の植物を手に入れたそのときから、季節と足並みを揃えるような毎日が始まります。植物は、私たちの目の届かないその体内でも、季節の変化に刺激を受け、活動しています。植物は、葉、花、幹、香り、収穫物、姿、風情などで私たちに喜びをもたらしますが、一方で人間は、それらを得るために、植物の欲するところを読み取り、必要な世話をするのです。
とはいえ、ひとの日常は、なにかと気をとられることが多いものです。しかも季節は、あっという間に先へと進みます。そこでご提案するのが、「ガーデン ダイアリー」なのです。
市販の手帳でも、B4サイズくらいの1枚の用紙でも、手書きでも、PCで作成しても構いません。最もおおまかな様式なら12ヶ月の枠だけ、細かいものは日付まで入っているものです。そこに何を記入するのか、例を挙げてみましょう。
    例 1 : 植物を入手したとき、タグに記載されている手入れ指南に従い、該当時期に当たる月(日)に、植物名とともに、自分がやるべきことを具体的に書き込んでおくのです。
    1. この秋、園芸ネットに、バラ苗を注文したとします。自宅に届くおおよその予定日付近に、バラ苗の名前と「植えつけ日」を記入します。
    2. すると必然的に、その少なくとも10日前までに、植え穴を準備し有機物をすき込むのが理想ですから、10日以上の余裕をもたせた日付に、「バラ植え穴準備作業をする」と書いておきます。鉢植えなら「用土準備作業」と書きます。
    3. さらに、もし鉢や有機物の用意がまだならば、準備作業を記入した日付以前に、「バラ用鉢と有機物購入を済ませる」と入れます。
    4. 苗が届いたら、添付書や栽培ガイドに従い、施肥、病害虫要注意時期、殺虫時期、消毒時期、さらには、来年の剪定時期には、「剪定」と「その切り詰め方法」を写しておきます。
    例 2 : 播種した場合は、鉢上げ、定植まで、種袋の裏面を写します。
    1. 播種した日付を書きます。
    2. 発芽に要するおおまかな日数が記載されている場合が多いので、予想発芽時 の日付あたりに、植物名と「発芽チェック」と書いておくのです。播種後ビニールで覆う場合は、発芽に気づかず、ビニールをかけたままにしてしまう失敗が考えられますから、特に赤い字で記入したりします。
    3. クリスマスローズのように、種を播いて20℃で3ヶ月、のち冷蔵庫で3ヶ月などという指示は、播種床にプレートを立てておいても忘れてしまいます。そこで、播いた日から3ヵ月後の日付に、「クリスマスローズを冷蔵庫に入れる」(無論、発芽していない場合のみ)と記入し、そこから3ヵ月後に「クリスマスローズを冷蔵庫から出す」と入れます。尚、冷蔵庫に入れている間に発芽することもありますから、冷蔵庫保管中は、ダイアリーの毎週初めには、「冷蔵庫のクリスマスローズ、発芽チェック」と赤字で書きます。
    4. さらに、種袋裏面を初め、栽培サイトや園芸雑誌で入手できる、該当するクリ スマスローズの手入れ情報を、実施すべき時期の欄に記入しておきます。

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