『金森朝子の庭物語』 金森朝子プロフィールへ
あなたの樹木を植え付ける前に
  • 樹木が大きくなったときを想定して、建物・塀・隣家との距離を十分とりましょう。実感が湧きにくいので、植穴から半径1メートル、2メートル、3メートルと円を描いて、その延長上の上空を見上げてください。どこかにぶつかっていませんか?ただし、樹木は剪定で、ある程度は希望の大きさに抑えることができます。
  • 建物や塀などの構造物を痛めないことを第一に優先し、ちょっと極端ですが、樹木の地上の大きさと同サイズの根ができると想像してください。水道管やガス管が下にないかどうかも注意は必要です。
  • 根を活着させることが目的なので、化学肥料は用いないでください。
  • 植えつけ後、葉が枯れ落ちてしまっても、失敗したとあきらめないでください。活着の前兆として、葉が全部落ちることがあります。
  • プラント・タイの結び目は、樹木側でなく、支柱側に作りましょう。タイを結ぶときに、植物を傷つけるおそれがあります。
  • あなたのガーデン・ダイアリーに3ヶ月おきに、「プラント・タイがきつくないかチェック」と記入しておきましょう。植物が生長し幹が太くなると、プラント・タイが食い込んでしまうことがあります。
  • ゴールドクレストなどのコニファーは根が浅いため、強風で倒れやすいのです。といって、塀や建物の直近では、接触したところから茶色く枯れ始めてしまいます。強風にさらされる位置は避けるとともに、植え付け位置の四方の空間に、ある程度ゆとりをもたせましょう。
  • ユーカリは、色、香りや樹形の魅力だけでなく、酸性雨の原因である二酸化窒素を吸収する有用な樹木ですが、ユーカリの根が、他の植物にとり有害な物質を分泌する種(しゅ)があるため、周囲の植物を根絶やしにする危険もあります。鉢植えで楽しみましょう。
  • パイナップル香の金色の花をつけるCytisus battandieri(キティスス バッタンディエリ/英名:パイナップル ブルーム)は、私も大好きな灌木ですが、毛虫がとにかく好みます。他の植物とは離し、目の届きやすいところで育てましょう。
  • 人気の庭木ニワトコは、ツバキの近くに植えないように気をつけましょう。お互いに中間寄種となって、害虫を媒介してしまいます。
多年草もちょっとお手入れ

多年草は、花が終わったら、周囲に追肥をすき込みましょう。葉ばかりでつまらないと、葉を刈り込んではいけません。来年の花のために、特に鉢植えなら水遣りも忘れずに行いましょう。
何年か同じ場所で栽培しているミントの元気がなくなっていたら、連作障害かもしれません。株分けして、植場所や鉢土を替えましょう。同じ鉢を使う場合は、内側をごしごし良く洗うことが肝心です。株分けした一部を鉢植えにして窓際や温室に置くと、早春に新しいシュートを得られます。

では、風の無い、どんよりした曇り空のもとで、大いに庭仕事に励みましょうか。


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