実用・庭物語
晩秋、ガーデナーたちが、迫り来る冬に追い立てられるように作業にいそしむ季節です。
はじめまして、ガーデンデザイナーの金森朝子です。これからこのコラムで、「役に立つ庭物語」をお送りすることになりました。とはいえ、植物を育てるノウハウは、育苗家の方々に勝る内容はありません。当サイトを始め、植物を入手する際に付けられている育て方を記したタグからも、園芸雑誌からも、栽培知識を得ることができます。

私の役割は、「あなたの空間をあなたがイメージする雰囲気に作り上げる」お手伝いをすることです。陽気な、可愛らしい、端正な、涼しげな、古風な、和やかな、エレガントな、力強い、海を想い起させる、高原の風を感じるなど、一人一人、手に入れたいと願う雰囲気は異なるでしょう。
一鉢の室内グリーンのあるコーナー、こだわった小物やお気に入りの鉢植えハーブをアレンジしたベランダ、愛着のある木が門番代わりの玄関、気難しやだけれど大事なバラにてこずる庭。さまざまな庭があります。そして、山野草の一鉢も、広々としたグラウンドカバーも、雰囲気をかもしだす力を発散しています。私がよく受ける依頼は、「色々やってみたのだけれど、ごちゃごちゃなの。どうしてかしら?」というものです。努力した結果、花屋さんと間違われ、道行く人に値段を尋ねられてしまったと苦笑する熱心なガーデナーもいます。
さて、空間の雰囲気作りには、いくつかのテクニックが必要となります。その項目は、これからひとつの苗を手に入れてガーデニングを始めようとなさる方にも、植物に熟知した上級者の方にも、共通です。しかし、空間デザインが生かされるのは、植物が思うように育ってくれることが前提となります。そこで、栽培知識と庭の雰囲気作りの橋渡しとして欠かすことのできないのが、植物の管理ということになります。10月といえば、常緑樹の植え付けをなさる方がいらっしゃるでしょう。樹木はいったん植えつけると、移植が難しくなります。期待した効果を得るため、植えつける前に、次の項目をチェックしてみませんか。