タイムは、分類上は灌木なのですが、匍匐性といって、生長しても立ち上がらない種類があります。もっとも一般的なのは、夏にピンクから紫の花を咲かせる、クリーピングタイムとかワイルドタイムと呼ばれる種です。

あっという間に増えるクリーピングタイム |
草丈(樹高)は10p程度、1株で1m四方をカバーできます。急ぐ場合は、たとえば5月に40cm四方に1株の割合で植えれば、その夏は地面がしっかり覆われるほど、勢いがあります。その上で体操をしたり寝転んだりもできます。
Thymus serpyllumの園芸品種として、草丈5cm、株幅10〜20cmと小型の‘Elfin’は、赤みがかったピンクの花を咲かせ、より密な絨毯となります。さらに、もっと葉の小さな、従ってきめ細かな絨毯となるレイタータイムがあります。これらのタイムは生長が早いので、ときどき刈り込んで通風を図る必要はありますが、刈り取ったタイムはハーブとして利用できます。ヨトウムシに食べられる場合、ヨトウムシがより好むカモナイルをおとりとして近くに植えておくという対策があります。カモマイルの根元を探し、ヨトウムシを一網打尽にします。
明るい緑の絨毯−1枚目 Galium verum
英名Lady's bedstrawは、ふわふわと柔らかい絨毯になります。

秋でも明緑色を保つLady's bedstraw |
干草の香りのする小さな葉は、ヨーロッパでは刈り取ってハーブクッションの詰め物として使います。夏から秋にかけて咲く小さな黄色い花は、蜂蜜の香りがします。日なたを好みますが、土は選ばず、乾燥や寒さに強く、放っておくとどこまでも伸びて育ちます。草丈は45cmほどになりますが、葉も茎も柔らかいので、踏み固めなければ、多少踏んでも大丈夫です。
明るい緑の絨毯−2枚目 Chamaemelum nobile ‘Treneague’
ローンカモマイルとも呼ばれる、宿根カモマイルの地被用園芸品種です。草丈が10cmと絨毯向きで、1株で45cm四方を覆います。花は咲きませんが、葉にりんごの香りがあります。高温多湿に弱いのが、東京以南では難しいところですが、初夏の生長が一段落した時点で一回刈り込むとよいでしょう。ただし、ヨトウムシが好むので、駆除に手間をかけたくない場合は、ベンチの脇やウッドデッキへの上がり口などに植え、グラウンドカバーのポイントとして使うと有効でしょう。
次回も、さまざまな絨毯をご紹介します。