ほとんど毎日出るお米のとぎ汁を園芸に使っているガーデナーは大勢いると思います。

Coleonema 針葉樹ではなくヒース状常緑低木 酸性土壌を好む |
わたしもその一人です。もちろんお米のとぎ汁は、水の中に米ぬかが含まれる有機質肥料です。ただし、新鮮なとぎ汁は、これから腐食が始まります。鉢植えの植物はもちろん、地植えでも植物に直接かけることは意味がありませんし、避けるべきです。また、室内の鉢植えにかけると、腐食が進行し、腐食臭が発生し、虫が湧くこともあります。お米のとぎ汁は、土にまきましょう。腐葉土を作っている場合は、腐葉土にかけるのも有効利用です。
尚、お米のとぎ汁は、肥料成分が植物に吸収されたあとに残った副成分が、土を酸性にします。日本の土は、元来、微酸性ですから、酸性土壌を嫌うチャイブやライラックの周囲にはまかないようにし、クチナシやツツジの周囲をおすすめします。
Geranium、Geranium、Pelargoniumのややこしい関係
最初のGeraniumはゼラニウム、2番目の
Geraniumはゲラニウム、3番目の
Pelargonium
はペラルゴニウムと読みます。はじめの2つも声に出せば違いがわかるのですが、たとえばメールでやりとりしていて、互いに相手とは違う植物を想定していたなどという事態も生じるやっかいな植物名なのです。
Geranium(ゼラニウム)は、世界中で愛され、誰もがよく知っている四季咲きの宿根草です。植物学的には、
Geraniaceae(フウロソウ科)
Pelargonium(ペラルゴニウム属)なのです。Geranium(ゼラニウム)は、その英名です。

ペラルゴニウム |
ちなみに和名はほとんど用いられることはありませんが、テンジクアオイ属といいます。水はけのよい日なたを好みます。
Geranium(ゲラニウム)は、
Geraniaceae(フウロソウ科)
Geranium(ゲラニウム属)を指し、和名はフウロソウ属です。日本にもハクサンフウロ、チシマフウロなど山野に自生種があり、山野草としての人気も高く、フウロソウという名はよく目にします。最近では、半日陰やグラウンドカバーに向く海外種が紹介されていますが、これらはどちらかというとゲラニウムと呼ばれることが多いようです。英名は、Cranesbillといいます。
ゼラニウムもゲラニウムも、植物が外見から分類されていた時代には、同じ属に含まれていたのですが、植物学が進歩した結果、ゼラニウムとゲラニウムの違いが判明し、異なる属に分けられたため、このような複雑な名称の世界が残されてしまったというわけです。
Pelargonium(ペラルゴニウム)は、ゼラニウムの学名とご理解いただいたところで、花屋さんなどで、ペラルゴニウムという名札を見たこととはありませんか?これは日本独自の呼び方です。ゼラニウムはたいてい四季咲きですが、一部に一季咲のものがあるため、
園芸上の区別を目的として、呼び分けているのです。ですから、ペラルゴニウムとカタカナで書かれていたら、それはゼラニウムですが、たいていのゼラニウムのように、ほとんど一年中咲くということはありませんよという、注意喚起をしているとお考えください。