ガーデナーの疑問
勉強するときに、自分では気づかないうちに、丸暗記をしていることがあります。

庭についてえんえんと立ち話 |
その知識を人に伝えるとき、なぜですか?と訊ねられ、はっとすることがよくあります。「なぜ」という新鮮な発想は、わたしに、考える、調べる、試すという機会を与えてくれます。これだから、ガーデナーとのおしゃべりの種は尽きることがないのです。今回は、4つの「なぜ」をお話しましょう。
しょっぱい植木鉢
もしあなたが、素焼きのポットで植物を育てていたら、その鉢をよく見てください。周囲や内側に、白い粉や固まりがついていませんか?特に、長期間、植物を植えたままにしている鉢が観察には最適です。もし、鉢や土の表面に白い物質が浮き出ていたら、それは、塩類(えんるい)です。化学的には、塩(しお)とは、正確に一致した言葉ではありませんが、同じイメージでとらえていただいて構いません。素焼きの場合は目立つのですが、どんな素材のポットでも生じます。

鉢という狭い環境では塩類障害に要注意 |
では付着するほど塩のたくさんある環境で植物を育てると、どうなるでしょう。土中の塩類濃度が高いと、植物は、水分の吸収が妨げられ、葉色が濃くなり、姿が小型化します。果実をつける植物であれば、果実が大きくなりません。つまり、植物にとって好ましい状態ではないのです。
塩類がたまってしまった原因は、同じ土の使用を続けていること、化学肥料のやりすぎ、灌水方法の3つが挙げられます。したがって解決方法は、鉢を洗い流し、土を入れ替えることです。予防策としては、化学肥料は控えめにし、灌水は原則として、少量の水をしょっちゅうやるのではなく、土が乾いたら、鉢土の表面を洗い流し、鉢底から水が勢いよく流れ出すくらいにたっぷりやることです。
雨によって土が洗い流されることのないハウス栽培では、ハウス内の塩田化がしばしば問題となりますが、インドなどで食料増産のため畑地に化学肥料を大量に施し続け、村中の畑がすべて真っ白な塩田となってしまったという悲劇もあるほどですから、施肥は控えめ加減くらいがよいようです。
針葉樹と掃除
鉢植えでも、地植えでも、針葉樹を剪定したあとは、とにかく丁寧に掃除をし、取り除かなければなりません。また、取り除いた針葉樹の葉で腐葉土を作ろうとしてもいけません。
なぜでしょう。第一に、針葉樹の葉は樹脂を含むため腐りにくく、腐葉土には不向きなのです。第二に、針葉樹の葉は酸性が強いため、土に残せば、土を酸性にし、腐葉土にすれば腐葉土が酸性になってしまうからなのです。