生垣賛歌
特別に恵まれた環境にお住まいの方でない限り、

昔風のコノテガシワの気品ある生垣 |
ガーデニング空間が小さいというのは、わたしも含めて、たいていのガーデナーの共通の悩みではないでしょうか。しかし嘆く前に庭を見直してみると、貴重な空間が残されています。それは、境界線です。隣地や道路との境に、お気に入りや美しい植物、あるいは役に立つ植物を植え、手入れをする。こんな楽しいガーデニングのチャンスがあるのです。
こんにちでは、家を建てると周囲をブロック塀で囲うのが、当たり前のようになっています。生垣を選択しない理由はいくつか考えられます。隣地へ伸びてしまった場合に、迷惑をかけるといった配慮もあれば、

狭い庭にも向くお茶目なミックス生垣 |
生垣植物は四季の表情がなくつまらないといった不満もあるでしょう。あるいは植木屋さんに剪定を頼まなければならないという費用の問題も、生垣を躊躇させていることでしょう。
しかしこれらの課題は、容易に解決できるものです。隣地が気になる場合は、道路側のみ生垣にするという方法もあります。道路側を生垣にすると、補助金が交付される自治体もあります。生垣を、わくわくするようなガーデニングの対象とするには、用いる植物を、従来の生垣植物に限定しないことです。さらに、高木に生長しない植物を選べば、今後ずっとご自分で、楽に手入れを続けることができます。
生垣植物を選ぶ基準
日照などの自然環境に適合する、

赤い生垣 白い家 |
病害虫に強いと言った点をクリアすれば、建物のスタイルや色をさらに引き立てる植物を選択することが大事です。建物と生垣の雰囲気が調和したとき、ブロック塀ではとうてい望めない、絵のような光景が得られるのです。
生垣植物を選ぶ際に大切なことは、生垣は植物の集合体だということです。その植物が固まりとして、どのような雰囲気(気品、荘厳、明朗、陽気など)を漂わせ、どのような質感(重厚、軽快など)をもち、全体が何色に見えるかということを判断材料にしましょう。
では、雰囲気作りや、生垣の機能として役に立つといった観点から、いくつかの生垣向きの植物を紹介しましょう。