『金森朝子の庭物語』 金森朝子プロフィールへ

ロマンスの香り
おりおりの季節に、美しい花を、女性に捧げる習慣のある国であれば、

Loely Lady
(ラブリー レディ)
バラにロマンチックな名前をつけたくなるのも当然なことです。Remember Me(わたしを忘れないで)、Sweet Heart(恋人)、Thinking of You(あなたを想って)など、花に添えたバラの名前そのものが雄弁な伝達使を果たします。中には、Intrigue(陰謀、密通)のような妖しい命名もあります。
Lovely Lady(美しい貴婦人)品種育成者、北アイルランド。きわめて多花のハイブリッドティーで、香りの良いピンクの花を繰り返し咲かせます。

言葉の美しさに酔う
言葉には、美しさや幸福の泉のような語句がたくさんあります。言葉の響きや、意味、そこから連想されるものなどから、自分のバラにぴったり合ったものを選び出すのは、どんなに楽しいことでしょう。

Many Happy Returns
(メニィ ハッピー リターンズ)
Singin' in the rain(雨に唄えば)、Polar Star(北極星)、Symphony(交響曲)、Rhapsody in Blue(青に夢中)、Cinderella(シンデレラ)など、バラの名前は言葉の宝石箱のようです。
Many Happy Returns(ご長寿を)品種育成者、イギリス。ハークネスの作で、優美な薄いピンクの花を、数多く咲かせます。香りもよく、ローズピップも見事という傑作です。Many Happy Returnsとは、誕生日のお祝いの言葉で、ご長寿をお祈りしますという意味です。

思いを込めて
品種創出者のメッセージが込められている名称があります。強さ、悲しみ、希望、ユーモア。

Pensioner's Voice
(ペンショナーズ ヴォイス)
バラは美しく咲くとともに、そこになんらかの使命も背負っているのです。
Freedom(自由)、Invincible(無敵)、Pensioner's Voice(年金生活者の声)。1991年にアメリカで発表されたバラにAll That Jazzがありますが、この語句には、くだらないものという意味があります。
Hiroshima's Children(広島の子供たち)品種育成者、イギリス。1985年、ハークネス作。花弁の中心は黄がかったクリーム色、外側がピンクというフロリバンダです。


暑い日は、バラの本を片手に、この冬のバラ計画をたててみませんか。


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