『金森朝子の庭物語』 金森朝子プロフィールへ

自分のクールアイランドをつくりましょう
ベランダであれば、コンクリート床面にウッドデッキを敷き、側面にウッドフェンスをはるだけでも、太陽の多重反射は和らぎます。さらに、鉢植え植物を置き、フェンスにはつる植物を這わせます。灌水も有効です。水分蒸発時に、熱を奪ってくれます。
木を植えたり鉢植えを置いたりするスペースのある方は、夏の暑さ対策には、落葉樹がおすすめです。春から秋にかけての光合成は、落葉樹は常緑樹より活発で、二酸化炭素の吸収量も、気孔からの酸素と水分の放出も盛んなのです。
二酸化炭素は地球温暖化の原因のひとつと考えられていますが、それでは落葉樹をたくさん植えればよいかというと、葉のない冬に困ります。通年ベースでみると、葉の量は常緑樹のほうが多いのです。つまり、地植えにしても、鉢植えにしても、常緑樹と落葉樹両方を揃えることが望ましいのです。
これからパーキングスペースを作る方は、タイヤ部分や歩行部分のみの舗装とし、あとのスペースは土を残し、グラウンドカバー植物を植えませんか。よく陽が当たり日中は車がないという場合は、芝、クローバー、匍匐性タイム、宿根デージー、背が低い一年草。半日陰または日陰や、車のおいてある時間が長いという場合は、アユガ、ダイコンドラ。パーキングスペースも楽しいガーデニング空間です。

空気清浄木はいかが
夏の日射が強い時間帯になると、光化学スモッグが発生し、人間にも植物にも害を与えます。自動車などの排気ガスの中に含まれる炭化水素は、二酸化窒素があると、太陽光線によってオゾンやオキシダントという酸化力の強い物質を形成するというのが、発生の仕組みです。
ところが、樹木には大気浄化能力があります。葉が汚染物質を吸収する能力が大きく、かつ葉量が多い樹木が、浄化能力は高いといえます。街路樹に用いられているような樹木はたいてい該当するのですが、庭やベランダには大きすぎます。二酸化窒素吸収力が大きく、かつ手ごろな大きさの樹木は、落葉樹では、ムクゲ(樹高2〜5m)、ヤマハギ(1.5m)、トサミズキ(2〜3m)、レンギョウ(3m)、ハナズオウ(2〜3m)、ニシキギ(1.5〜2m)。地面に余裕のある場合は、サクラ類、エゴノキ(7〜8m)、シラカバ(20〜25m)が挙げられます。常緑樹では、マルバユーカリがありますが、ユーカリは地植えを避けるのが無難です。ベランダや屋上の鉢植えとして、おすすめします。


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