成功する庭へ、近道をたどれば
ガーデナーの春がいよいよ到来しました。
ところで冬のなごりの2月というのは、住宅がよく動く時期と聞きます。きっと園芸ネットをご覧の皆様のなかにも、この春から新しい環境でガーデニングを始める方がいらっしゃることでしょう。
新築の住宅を購入なさった方に、わたしが必ずアドバイスすることがあります。それは、即刻作らないと建物自体が傷むなどの問題が生じる箇所をのぞいては、

庭造りを始めるのは半年後にしてくださいということです。すると、たいていの反応は、そんなに待つのという悲しい表情です。しかし今後の庭の成功は、この半年にかかっているといっても過言ではありません。では、この3月に一軒家やマンションに引っ越し、9月に庭造りをはじめるとしたら、ガーデナーは何をして過ごすのでしょうか。
一軒家を購入あるいは、新築した場合
あなたの庭となる敷地の土は、どういう状態ですか。以前、田畑であったなら問題は少ないでしょう。しかし都会の住宅の場合、そこに建っていたものを壊したのち、建て直しているというケースがほとんどです。その古家を取り払うさいには、さまざまなゴミが出ます。大きなセメントの塊や木材は撤去されていますが、残念ながら細かいゴミは土中に混ぜられてしまいます。これをガラといいますが、わたしが経験したお宅の中には、地中30p未満のところから、コンクリのかけらや石ばかりでなく、空き缶やペットボトルがざくざく出土したところがありました。一見すると豊かな黒土に見えたとしても、それはほんのお化粧程度かもしれません。このような土壌に、施肥し、思いを込めて樹木や草花を植えても、甲斐はありません。まず地中の大掃除から着手しましょう。
坪庭という大きさであれば、移植ごて(ハンドショベル)で間に合います
し、すぐに庭造りを始められます。樹木を植えられる規模の庭であれば、剣先スコップを購入し、最低60cmは地中を掘り返してください。30坪以上の広さのお庭であれば、剣先スコップと角型スコップの両方を揃えると、作業がはかどります。これらを使って、植栽予定地を掘り返し、ガラが残っていないかどうかチェックし、あれば取り除きます。
- ガラは、ゴミとして収集してもらえるものと、コンクリの塊や石などの捨
てられないものとに分けます。コンクリ塊や石は、ウッドデッキの下、水栓まわり、ロックガーデン予定地など、排水を良くしたい場所の地中に埋めたり、あるいは建物周囲の犬走りの下材として活用したりします。
- 地面と格闘しているこの時期に、庭の図面を書き始めればよいのです。ご自分で土地に接していると、土質、日当たり、風通し、排水、近隣環境が実感できます。すると庭のデザインイメージも、自然と湧いてくるのです。