『金森朝子の庭物語』 金森朝子プロフィールへ
4.生きているガーデンライト
2.で、白は光の役目を果たすと言いました。そこで、白っぽく見える銀灰緑色の葉や、夜間も開花している白花を通り道に配置してみると、夜の暗がりをほんのり照らすような効果が生まれ、足元がふわっと明るくなり、ささやかなガーデンライトになります。
植物の大きさが、ライトの大きさとなります。Artemisia ‘Powis Castle’ なら直径1mの丸いガーデンライトとなり、白花のタマスダレを列植すれば、高さ15cmの帯状のガーデンライトが出来上がります。
さらに、夜間は視界が開けないため、人は香りに敏感になります。ほっとするような優しい香りの植物を選んでみるのも楽しいものです。斑入りミントや白っぽい葉の種類のラベンダーなどは、歩くときに触れると、香りが立ちのぼり、あなたを囲みます。花では、終日咲いているニコチアナで白花のもの、夜咲きなら、蜂蜜の香りがするナイトフロックスが、光と香りの両方をもたらします。

5.それでもたくさんの色を楽しみたい方は
自分のスタイルを演出するためには、好きなもの全部を取り入れないこととお話しましたが、園芸好きな方は、どうしても植物が増えてしまいます。
まとまりがなくなってしまったと感じたら、ここでも、銀灰緑色の葉と白い花の出番です。白っぽい植物を、多色の植物群の背景として置けば、圧迫感がやわらぎます。あるいは、多色の植物群の間にところどころ置けば、ほかの鮮やかな色がいっそう引き立ちます。真っ赤なサルビアがちょっと暑苦しいと感じたら、シロタエギクを添えてみませんか。真っ赤なゼラニウムの花に、ゼラニウムの倍量の白いアリッサムを寄せ植えすると、ゼラニウムの花のかわいらしさが際立ちます。写真では、チェルシーフラワショーで何種類ものラベンダーを一同に紹介するために、中央に白い花のラベンダーを多めに配置して、ピンクや薄紫色の花を引き立てています。

6.いつでも呪文を唱えましょう
too muchは美しくないとわかっていても、モノは増えてゆきます。インテリアやファッションと異なり、木は生長し、草花はこぼれ種や地下茎で予想以上に増殖します。そこで、あなたの庭やベランダを眺めるとき、唱える呪文をお教えします。
《スタイル・色彩・組み合わせ・バランス》 この4語です。そう、あなたが鏡の前でするファッションのチェックと同じことです。あなたの庭・ベランダのスタイルを崩しているものがあったら、取り去りなさい。その代わり、これがあったらもっと素敵というモノを加えればよいのです。


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