続 ガーデン・コーディネート・レッスン
前回は、空間をゼロから作るという視点でお話しました。今回は、既存の庭やベランダに、ちょっと手を加えるだけで、ぐっと粋になるというテクニックをいくつかご紹介しましょう。
1.灰緑色の葉を使う
たいていの植物は、一年中花が咲いているというわけにはいきません。そこで花色だけでなく、もう一歩進んで、葉の色にこだわって配置してみましょう。ベランダや庭の植え込みの中に、灰緑色の葉をもつ植物を、一株あるいは数株ずつ、ところどころに置いてください。灰緑色といっても、白っぽい緑、青みがかった白緑、銀緑などさまざまです。青や紫の花の近くには、青みを感じる葉を、白やピンクの花の近くは、白緑や銀緑が調和します。

斑入り葉や黄色い葉も、灰緑色の葉と同様、「つなぎ」や「さし色」として効果を発揮します。葉色だけでも、十分に魅力的な絵を描けます。写真の、青いベンチの背後のボーダー(境栽花壇)をご覧ください。濃緑色、明緑色、紫色など葉色の種類を豊かに用いた中に、銀白色の葉を繰り返し配し、それぞれの葉色が埋もれてしまわないように計算しています。このボーダーの場合、花は小さく、主役ではありません。
2.斑入りや黄色い葉を使う
斑入りの葉の白っぽさや葉の黄色は、色として有効であるばかりでなく、光の役目も果たします。白や黄色があると、その周囲が明るくなるのです。写真は、日当たりの良い花壇で、主役は中央のジニアですが、その周囲に黄色い葉を大量に植えることによって、遠くから歩いてくる人の視線をいざなうという効果を上げています。
白色はまた、薄暗い空間をほんのり明るくするという働きもします。日陰に強い植物の葉は、たいてい濃緑色ですから、日陰の場所はますます暗くなります。そんなとき、

セイヨウオダマキ、ホスタ、アジサイ、ジンチョウゲなど半日陰を好む植物の中でも、斑入りの葉を選べば、その植えた場所が明るくなります。ただし、葉に斑が入っている植物は、同属の斑が入っていない植物に比べると、葉緑素が少ない分、多めに日当たりを要求するため、まったくの日陰には向きませんので、ご注意ください。
3.太陽と波長を合わせる
太陽の光の性質は、朝陽と夕陽では異なります。朝の光で花を見ると、青や紫が鮮やかに感じます。夕陽が花を照らすと、赤や橙色を燃え立たせます。あなたの庭やベランダの色彩計画を、太陽光の波長に合わせてみるというのも、自然と対話するガーデニングの楽しみです。