『金森朝子の庭物語』 金森朝子プロフィールへ
ガーデン・コーディネート・レッスン
前回は、スタイルをひとつに絞り込み、庭あるいはベランダのおおよそのフレーミング(枠組み)の線を引くというところまで、お話ししました。
次におこなうのは、大物のキャスティングです。

1.キャスティング
あなたが用いたいと考えている植物やガーデングッズの中で、サイズの大きなもの、スタイルを強調するもの、重要なもの、面積の広いものなど、欠かせないものから順に、主役、準主役、脇役などの役割を振りつけましょう。ここまでは、どんなスタイルにも共通の作業手順です。

2.雰囲気を演出する秘訣
それぞれのスタイルには、それぞれに演出上のテクニックがあります。今回は、@自然な風情が漂うスタイルとAイングリッシュガーデンの2つを採り上げ、簡単にして効果的な方法のいくつかを明かしましょう。

@自然な風情が漂うスタイル
  • 植物も小物も、配置する際に、シンメトリー(対称)とならないようにする。
  • 3本以上の木を1直線上に植えない。
  • 主となる観賞ポイント(窓から、道路から)から見たとき、2つ以上のものが重ならないようにする。
  • 樹木を植えるとき、木同士が等間隔にならないように配置する。
  • 似たようなサイズの木を2本植えた場合、両方より低い木を、2本の間で、かつどちらかに寄せて植える。
  • ほっそりした姿の直幹の樹木を主役とし、さらに数本の柔軟な姿の樹木を植える場合、主役の木は垂直に、その他の木は、あたかも主役の木の根とつながっているように、角度をつけ、傾けて植えつける。1本の木を植えただけでこの効果を得られるのが、多幹(株立ち)の木です。写真はチェルシフラワーショーの作品ですが、小さな庭でも株立ちの木があると、風が葉をゆらす音が聞こえるような風情を演出します。また、樹高3m以上になる株立ちの木を建物の前に植えると、建物が見え隠れの状態となり、味わい深くなります。株立ちの樹木の場合、特に樹皮の色・質感・形状が重要です。たとえば、シモクレンは樹皮が灰白でなめらかですし、ヒメシャラは赤褐色の樹皮が生長とともにうすくはがれ落ち、なめらかになります。
  • あなたの空間が小さかったら、葉が大きく肉厚の樹木は、圧迫感があります。花のない季節にも、軽やかな印象を与えてくれる木を選びましょう。


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