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バラの植え方とお手入れ



バラの栽培に適した場所

戸外で日当たり・風通しが良い場所が適し、午前中から3時間以上日のあたる場所が最適です。品種により日陰に比較的強いものもあります。鉢植えの場合は、比較的深さのある鉢が適しています。

地植え

植え穴を深さ40~50cm、幅40cmほど大きく掘ります。元肥として堆肥、乾燥牛糞、骨粉等をバケツ1杯分を穴に入れてよく中の土と混ぜ、根が直接肥料につかないよう掘り土を上に重ねて苗を植えます。 裸苗の場合は半日ほど根を水につけて吸水させ、根をよく広げて植え付けます。 ポット苗は根をポットから抜き、根を広げて植えますが、春の新苗は接木テープは撮らず、根鉢の土を崩さないようにそっとポットから抜いて植え付けてください。 接木部分が少し土に隠れる高さで植えます。支柱を立ててバケツ2杯分ほどたっぷり水遣りします。 厳寒期の場合は根元に腐葉土などでマルチングをし防霜します。根が外側に張るまで、植え付け後1ヶ月くらいは定期的に水やりします。水が不足すると葉が黄ばんだり落葉したりするので注意が必要です。 大苗を早く植えると、寒さが来るまでに新芽が伸びてしまうことがあるので、その場合は2月頃に新芽の元を切り取ってください。

鉢植え

大苗・裸苗で8号、新苗で6号以上の鉢を用意します。 鉢底にゴロ土を入れ、バラの専用培養土か赤玉土と腐葉土を6:4ので混ぜた土を用い、肥料を混ぜずに植えます。 春の新苗は接木テープは撮らず、根鉢の土を崩さないようにそっとポットから抜いて植え付けてください。 植付け後、鉢底穴から澄んだ水が流れ出るようになるまでたっぷり水遣りをします。 冬季は霜があたらない場所で管理します。3月半ば~10月末まで固形肥料を月に1回置き肥し、10日に1回薄めた液肥を施します。

病虫害の防除

春・秋はうどん粉病に注意し、薬剤を週1回散布します。病気の枝葉は切り取って焼却します。春~秋はアブラムシも発生しやすいので、マラソン乳剤やスミチオンで駆除します。ハダニは専用薬で駆除します。他に、バラゾウムシやチュウレンジバチなどの害虫も薬剤で駆除してください。6~10月は黒点病がでますので、専用薬で月2回消毒し、病葉は焼却します。同じ薬剤を使い続けると耐性がつきますので、異なる薬を交互にまくなどの工夫をします。また、木酢液などの土壌改良剤を散布すると病虫害への抵抗力が高まります。

夏の管理

夏は乾燥に注意し適宜水遣りをします。また、夏の剪定(整枝)として8月下旬~9月上旬に切り戻しを行います。春に花をつけた枝を軽く切り戻し、5~6月に出たベーサルシュート(根元から発生する太く強いまっすぐな新芽)は蕾がつく前に枝先をピンチ(切る)して、開花枝の発生を促します。同時に、冬の半量の肥料を施します。開花後の花がらは切り取ります。四季咲き種は夏も蕾をつけますが、夏の間は蕾を切り木を休ませると秋にまた良い花が咲きます。

冬の管理

12~2月に寒肥を施します。根から30cmほど離れた場所を掘り、堆肥バケツ1杯、骨粉や油粕合計800gを入れて埋め戻します。また、1~2月に木バラ(ハイブリッドティー、フロリバンダ、ミニバラなど)の冬の剪定を行います。古枝や枯れ枝を切り取り、残す枝葉前年伸びた枝を1/2~1/3の高さになるよう、翌年伸ばす外芽のすぐ上で剪定します。イングリッシュローズの中でつるばら仕立てとするものはつるばら同様に枝を誘引します。1季咲きのオールドローズは3年おきに垂れ下がった枝を根元から整理する形とします。 鉢植えは12~2月に、新しい土を用いて一回り大きな鉢に植え替えます。 バラは植え付けから3~4年で成木となり、株の大きさが決まりますので、それ以降は鉢を大きくせず、土替えのみとします。

つるバラの管理

木バラと異なり、新苗・大苗とも植えつけ後1~2年間は枝を剪定せず、まっすぐに伸ばします。2年目の冬には枝がかなり多くなるので、12~1月にかけてアーチやトレリスなどに枝を誘引します。つるバラは枝を横に倒すと花付きが良くなるものが多いので、株全体に花がつくよう満遍なく枝を横に倒すように配置し、しっかりと麻紐などで支柱に結束します。(品種により枝を倒しても花付きが良くならなものもあるので、その場合は放射状に配置します)

バラのお手入れカレンダー

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つるバラの管理

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