栽培ガイド

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11月の冬支度

1. 冬はもうすぐそこ
暦の上では冬は立冬(11月7日)から立春(2月4日)の前日まで。小春日和に恵まれたときこそ、来春にそなえて秋の花の後始末をして、冬支度や一足早めの春の庭造りの準備を楽しみましょう。
2. 秋の花たちの後始末
秋の花も終わりに近づいています。1年草は早めにタネを採って、抜き取りましょう。秋に実の熟す庭木のタネも採取して、とりまきしておきましょう。 春植えの球根類は掘り上げます。多年草、宿根草にはきちんと手入れをして、冬ごしの準備です。
 
3. 来シーズンへの準備
冬から春への花壇を飾る植物を植えつけます。 常緑樹が繁って自分の樹冠内に日がささないだけでなく、樹下や周りの木や草花に日が当たらなくなるので、すかし剪定をします。 サザンカなどもこうすると花がよく咲きます。 また、移植を予定している落葉樹には根きりをして準備しておくと、失敗がありません。 
  
4. 室内への取り込み時期に注意
まだ室内に取り入れていない観葉植物や熱帯花木、寒さに弱い鉢花などをとり込みます。 取り込みの時期はそれぞれの耐寒性で異なりますが、大体の目安はモミジの紅葉やイチョウの黄葉が始まるころです。 また、ある程度の寒さにあわないと花芽ができないものや芽を出さないものがあります。 また、室内ではある程度の温度が保たれるため、病害虫が広がりやすいので、取り入れる前には必ず鉢も株も清潔にし、病害虫が見つかったなら必ず防除してからにしましょう。
5. ワーディアンケース(室内保温器)の準備
熱帯や亜熱帯原産の洋ランや観葉植物などには冬ごしの難しい植物が少なくありません。これらをいきいきした姿で冬ごしさせるには保温できるケースが必要です。使用期間はおよそ11月から4月です。 最低気温が15℃を下回る頃になれば、これらの耐寒性に劣るものはケース内に収容します。 加温装置のほかに換気扇、サーモスタット、温度計、加湿器、照明灯をつけておくと便利です。 換気扇をつけない場合は、朝の間に最低1日1度はケースの扉をあけ換気しないと蒸れてしまいます。 また、温度は保てても日光が当たらなければ徒長するばかりです。 日当たりのよいところにおいて、時々は鉢の向きや位置を替えるのを忘れないようにしましょう。 乾燥のし過ぎを防止するのに、ケースの底の水受け皿に砂利か川砂を2cm厚さに敷き詰めておきましょう。